2024/02/08
「だっだっだっだっだ」
今日は雪まじりの雨でした。
部屋でくつろぐに限ります。
そんな平和な時間にその足音、というか声が聞こえてきたのです。
同じく横になって本を読んでいたカセさんと目を合わせます。
「フミタの声」
「ですよね」
「いるよね」
「はい、ふすまの前に居ますしこの会話も聞いてます」
「第一声クイズするか」
「いいですね。……ええと私は」
「おおっと団らんの時間はそこまでだ!」
「早いですよ」
まさかのクイズ拒否でした。
そしてフミタさんは今日もノックをしません。
本当は楼観剣案件ですが、おやつを持ってきたので許します。
本日のおやつ
・芋ようかん
「芋はもったり。最高です」
「春はあけぼのみたいにいってんじゃねえよ」
「ぼふ」
「もうフミタさん、カセさんが吹いちゃったじゃないですか」
「うちのせいじゃないだろ」
「ああもう布布。吹いて下さいカセさん」
「……あんがと」
「芋はもったり。ほくほくふかした芋は少し甘くて」
「ぐひっ」
「夏は水。茶があるとさらなり」
「けっ……けっ……」
「フミタさん! カセさんしんじゃいますから!」
よくそんなにすらすら出てくるものです。
カセさんが笑いすぎて痙攣してしまってました。
「これ以上思いつかなかったからここで終わってよかった」
「……」
「カセさんが伏せたままガッツポーズしてます」
「とりあえずウケてよかったわ」
日記に書けるくらい衝撃だったのは確かです。
私もフミタさんみたいな瞬発力が……いや。
そんな瞬発力はいらないです。