2024/02/24
「妖夢ちゃーん」
「あ、はーい」
ちょうどお庭のせんていのきりが良い時に、Y子さんに声をかけられました。
Y子さんやカセさんはしっかり私の都合が良い時に声をかけてくれます。
「今大丈夫?」
「ちょうど終わろうと思ってた所です」
「良かった。お使いお願い」
「任せてください」
「みかんが安そうな予感がするの」
「安そうな予感」
こういう時の勘はだいたいあたります。
ということで里に急ぎました。
本日のおやつ
・しらたまぜんざい
「あ、鈴仙ここ失礼しまっこいしょ」
「なにそのでかい巾着」
「みかんです。やっぱり安かったみかんです」
「みかん安かったの?」
「なんか急に暖かくなったじゃないですか。その時は安くなる場合があるそうなんです」
「へえ」
「はいおすそわけです」
「あら珍しいあんたが」
「結構サービスしてもらえたので」
そういう時くらい私にもあります。
鈴仙に三つ四つわけて上げました。
「だからおやつはみかん関係ないやつ食べたくなりまして」
「わかる」
なんかわかってもらえました。
「このまま暖かくなるのかしら」
「でもまだ二月ですからねえ。暖かくなってほしいですけど花粉が怖いです」
「わかる」
鈴仙はわかるうさぎです。
花粉が舞うと、患者さんが増えて忙しくなるんだそうです。
私も早めに永遠亭に行って、薬をもらっておきます。
幽々子様の顔に鼻水を飛ばす前に。