2024/03/10
「あ、鈴仙だ」
「うっす」
「やほー」
「あったかいおそば食べに行こうって今泉さんと話してたんですけど」
「あーごめん食べてきちゃった」
「じゃあ行きましょっか」
「聞いてた?」
今泉さんは聞いてませんでした。
鈴仙とはおやつで一緒になる約束をして別れました。
本日のメニュー
・あったか鶏そば
・紅生姜いなりずし
「ずぞぞん! あったかいの良いですねー」
「ねー今日とか日なたが暖かいのに日陰はじゅるるん」
「ですね。後半何言ってるか分からなかったですけど」
お店の人にお金を払って鶏を追加してもらっていた今泉さんです。
今日は冬眠明けの久しぶりの里だったので、奮発だそうです。
「今日は私が出すからね! 冬眠中色々買ってきてもらったし」
「本当ですか。ではお言葉に甘えて」
「おいなりさんはいらないの?!」
「いります」
「遠慮しないでさあさあ」
何かやる気でした。
いなりずしも頂いて、温かいおそば。
これが美味しいんです。
「鈴仙ちゃんくれば良かったのにねー」
「流石に二食は」
「だっておそばなんて隙間に入るでしょ」
「まあ一枚くらいなら」
「ねー」
「鈴仙ですから」
と言いましたが流石に私も断ってるかも知れません。
どうしてもと言うなら食べますが。
でも今日の今泉さんを見る限り、おごりたかったのでしょう。
ごちそうさまでした。
おごりのおそばはいつもより美味しかったです。