2024/04/07
「来ましたよー」
「……」
「……」
「……え、フミタさんこの感じは」
「静かに」
カセさんとノゾっちさんが将棋を指していました。
しかもカセさんの手元はお酒じゃないです。
これは真剣さが大変です。
「……詰んでそうじゃない?」
「……っすよね」
「これだと、こうだし」
「こっちだと、こうっすもんね」
「あー勝った」
「もうちょっとだったのに」
「ま、こんなもんか。ノゾっちも強くなったよ」
「おいギリギリだったぞマジで勝ってから調子乗るのちょうだせえぞカセさん」
「飲んでくでしょ?」
「っす。いただきます」
ということで今日のはずれ会はノゾっちさんも参加です。
本日の秘密のお酒
・梅酒のソーダ割り
・もも酒の水割り
・枝豆
・残り物のカレー煮込み
・きゅうりの浅漬
「いや、イケると思ったんすけど」
「まあよくやったと思う」
「マジでカセさんだせえぞ本当に」
「勝ったのに?」
「勝ったのに」
「ふむ」
「あ、ノゾっちさんカセさんが本当にダサかったか聞いてます」
「いや別にダサくは無いですけど……次は勝ちます」
「うむ」
「待ってると言ってます」
「妖夢さん今日通訳なんすか?」
カセさんがすっかりお酒モードになったからです。
しかも勝ったからか気持ちよさそうです。
「うちから見たらどんぐりだからなふたりとも」
「妖夢さん今度やりましょうよ」
「おいやめてやれ。気まずい感じになるぞ」
「フミタさんそれ私に気を使ってるふりしてからかってますよね」
「ばれた?」
「妖夢さんとは最近やってないんでわかんないっすよ?」
「こいつは成長してないから」
「だってカセさんが強くなってついていけなくなったんですもん」
一緒に強くなろうと約束したのに気づいたら見えないところに行ってしまいました。*1
なので将棋のやる気がいまいちです。
「やらないと強くならないんで」
「わかりましたやりましょう。ちなみにノゾっちさんはなんでそんなに強くなったんですか」
「ツシマと毎晩やってるんで」
「あ、それはそれは」
そんなの強くなるに決まってます。
気づいたら白玉楼に将棋が流行りだしました。
ある程度強くないと、舐められてしまいます。
しっかり先輩の威厳を見せつけないと。
*1 2023/10/11