2024/04/26
「微妙な顔しとるな」
「しとる」
「だって……」
ちょっと今日の肴は寂しいです。
もう少しなんかこう、物体が欲しいです。
「物体ってなんだよ」
「こう、お腹にたまるものを」
「漬物も枝豆もたまるやろ」
「いやまあそうなんですけど」
「きゅうちゃんなんて貴重だろうが」
「そうなんですけど」
そうなんですけど、フミタさんはわかってくれません。
微動だにせず目をつぶっているカセさんに視線をうつしました。
「気持ちはわかる」
「あ、カセさん起きていたんですね」
「だがまあ妖夢ちゃん我らは酒飲み」
「んだ」
「これでも十分、いやこれが良いのだよ」
「んだんだ」
「私秘蔵の栗まんじゅうを部屋から持ってこようと思うのですが」
「……」
「お二人はいらないんですね」
「違う。そういうことじゃない」
「このこのぉ、妖夢ちゃんこのこのぉ」
「あ、はい」
というこで栗まんじゅうで梅酒を飲みました。
これで大満足です。
しょっぱいものも、甘いものも。
これが完璧なはずれ会というものです。
本日の秘密のお酒
・梅酒の水割り
・枝豆
・きゅうりのきゅうちゃん
・大根のお漬物
・仕方がないので栗まんじゅう