2024/05/25
「あ、丁度よい!」
「びくっ」
里で歩いてたら急に阿呆そうな大声が降ってきました。
鈴仙です。
相変わらずの調子のようです。
「この子この子」
「え、なんです」
「力持ちだからこの子」
「だから何なんですか私は別に暇じゃないですよ」
「あとで甘味処おごるから」
「さてお手伝いとなったらこの私です」
何でも大工の方が困っていたとのことでした。
肉体労働はお任せ下さい。
そのために鍛えている魂魄妖夢です。
本日のおやつ
・おはぎ
・大学芋
「普通に二個頼んでるし」
「だって結構たいへんでしたよ私汗臭い自覚ありますもん」
「……まあ、助かったわ。食べなさい」
「どうもいただきます!」
今日は無料のおやつです。
鈴仙も太っ腹です。
「それでもなんで鈴仙があんなに絡まれてたんですか?」
「いやちょっとこの前大工さんたちが診療所来た時にねー……」
「なんです?」
「ちょっとこう色々となんかこうまあなんかこう」
「つまり鈴仙が調子に乗った尻拭いをさせられたと」
「うーん、間違ってない」
「なんですかそれ。まあ私はおはぎ頂けたので良いですが。おいもも」
「有り難く味わいなさいよ。おいもも」
得しました。
特に別に何も用がない時でも里に行ってみるべきです。
こんなお得が転がってるんですもん。
暇が潰せたし。
鈴仙が阿呆のおかげでおとくおとく。