2024/06/09
「幽々子様、居ますか」
「入りなさい」
入りました。
「ちょっとお話が」
「ふむ」
「いいですか?」
「出なさい」
出ました。
お庭まで歩いていきます。
「それでそんな泥だらけで何」
「お庭が、その、きりが良いところが見つからなく」
「ほう」
「お夕飯一旦私抜きで良いですか」
「あら珍しい妖夢がお仕事に熱心なんて」
「私はいつも熱心ですよ」
ちょっとこのまま終わるのはもやもやが残る気がしたんです。
お夕飯も大事ですが、済ませたいです。
「熱心なのは良いこと。やりきっちゃいなさい」
「ありがとうございます。Y子さんにも言ってきます」
「いいわ。私が行くから」
有り難くお願いしました。
しばらく首を捻りながらちょきちょきしていくと、縁側が騒がしいです。
「あの、何してるんですか」
「妖夢見そば」
「ようむみそば」
Y子さんもカセさんも自分のおそばを持ってきて、縁側に腰掛けおそばをすすり始めました。
なんだか気になりますが、気にしては終わりません。
「幽々子様、辛いのありますよ」
「ちょうだい。カセさんは何をかけてるの?」
「納豆とろろです」
「あら美味しそう」
「いります?」
「うううん。それはカセさんが食べて。私は辛いのいれるから」
「はい終わりましたY子さん私もおそばくださいおそば!」
「おつかれー」
「おつー」
「んー」
「幽々子様『お』くらいいってください」
しっかりお仕事の後のおそばは美味しかったです。
みんなで縁側で並んで食べるのも。
お祖父様がいたらこういうの出来なかったんだろなあ。
良かった、今居なくて。
本日のメニュー
・妖夢見そば
・鳥としいたけの煮込み
・高菜の辛いの