2024/07/18
「あのY子さん」
「んー?」
幽々子様は相変わらず暑さで溶けているので、Y子さんが居間でぐだぐだしていました。
「幽々子様に報告があるので今日のおやつ氷に出来ませんか」
「おっけー」
良かったです。
明日のお泊り女子会の報告がしたかったのです。
本日のおやつ
・抹茶練乳かき氷
「これはぜいたくな……」
「あんこなくてごめんねー」
「いやいや文句言ったらバチ当たりますよ。幽々子様呼んできます」
「お願い」
さっきよりしゃきっとしたY子さんです。
幽々子様の部屋をこんこんします。
「幽々子様、今日のおやつはかき氷なのでいい加減戻ってください。入りますよ」
「妖夢ちゃーん。いるー」
「え?」
居間からY子さんの声が聞こえてきました。
なんか幽々子様もう居間に居たそうです。
早いとかの話じゃない気がします。
「これ妖夢遅いわよ氷が溶けちゃう」
「幽々子様探しに行ってたんですよ」
「いただきます」
「いただきます。あの幽々子様、食べながらでいいので聞いていただけると」
「この前の話の例のあれね? あんまりハメを外しすぎないように」
「先読みしないでくださいそれですけど」
しばらくまえのことなのに覚えてくれていました。*1
さすがは幽々子様です。
「ごちそうさま。Y子さん。美味しかったわ」
「良かったです。それとなんか地獄の方から色々届いていたので部屋に持っていきますね。妖夢ちゃんが」
「持っていきます」
「……」
「Y子さん、幽々子様が笑顔のまま消えていきそうです」
「そろそろ幽々子様忙しい時期だからねー」
お仕事頑張ってほしいです。
白玉楼のためにも。
私は明日お泊り女子会ですが。
すみません。
*1 2024/06/03