2024/08/10
本日のおやつ
・かき氷(みかん)
「ということで山の夏祭りで弾幕ごっこしてくださいね!」
「何がということだったかわかりますか鈴仙」
「早苗の第一声があれならわかるわけないでしょ」
もうすぐ山の夏祭りです。
なんか早苗がはりきっていました
「説明をしてください」
「去年妖夢さん評判良かったんですよ」*1
「え、そうなんですか」
「速さ自慢の天狗さん達といい勝負してたから。だから今年もと思いまして!」
「なるほど確かに私は幻想郷でも最高峰の天狗と同じくらい速いですからね」
「ああもうほら早苗がおだてるから調子乗っちゃった」
「だっておだてりゃ出てくれるでしょ」
「そういうの私がいる前でするんです?」
ともかく悪い気分じゃなかったので今年もやると言いました。
別にちやほやされたいとかじゃなく修行の一環です。
「鈴仙さんも余興の弾幕ごっこ出ます? どっちでも良いんですけど」
「どっちでもいいんですって鈴仙」
「そこを強調しないでくれる? ムカつくから」
「鈴仙さんの弾幕私は好きですよ? まあ評判はそんなに良くないんですけど」
「そんなに良くないんですけどですって鈴仙」
「これはどっちを殴るべきなんだろう。流れを作ってるから早苗かな?」
「出たかったら麓の方でやっててくださいね。頂の方はメインなので」
「麓の誰も見てない方ですって鈴仙」
「うんこれ両方だわ」
拳が何回か飛んできました。
避けましたけど。
鈴仙の拳なんてちょちょいのちょいです。
「マジでもう絶対協力しないからしんでも出ない」
「冗談じゃないですか鈴仙さん出て出て~」
「こいつは少なくとも冗談じゃないし」
「私はいつでも本気な魂魄妖夢です」
「鈴仙さん人気なんですよ? 知らないんですか?」
「え、マジ?」
「マジですよその阿呆みたいに短いスカートでやるから天狗のおじさんたちに人気で人気で」
「……」
「早苗、そろそろ鈴仙泣いちゃいます」
かき氷やキャロットケーキを食べさせて慰めました。
面倒な兎です。
結局おだてられて出ると言ってました。
ということは私とやるのでしょうか? 天狗とやるのでしょうか?
まあ私は誰だって負けませんが。
私は強いですからね。
*1 2023/08/16