2024/10/20
「幽々子様、今日は紅魔館にお呼ばれしてるのでいってきます。何かお昼をごちそうしてくれるとのことで朝は控えめにします。きっと力仕事かなにかでしょう」*1
「あら妖夢を貸し出すだけでお昼を。破格ねえ、私も行こうかしら」
「やめてください」
「主人としての自覚をもってください」
「私らの立場を考えてください」
「しゅん……」
私だけではなくY子さんとカセさんにも言われてしゅんとしていました。
ということで朝ごはんをほどほどに紅魔館に向かいました。
「美鈴さん、来ましたよ」
「あーやっと来てくれた! 結構前から咲夜さんに頼んでたのに」
「昨日久しぶりに会いましたので。何用です?」
「ごはんをちらつかせれば色々やってくれるって聞いてから色々頼みたいことがあって」
「待ってください誰にですか」
「あの花の人」
「幽香さんか……」
幽香さんが私のことをそんなふうに言ってたなんて……容易に想像できます。
「まあやりますけど」
「んじゃ植木鉢の移動からお願いしたいんだけど」
「また!」
「また?」
前もやりました。*2
これから冬に向けて色々とやるのでしょう。
うちには鉢が少ないのであんまりわかりません。
本日のメニュー
・にんにくチャーハン
・水餃子
・とろとろたまごスープ
「んまいですう!」
「たまたまにんにくあったから入れちゃった」
「たまらないですね。でも紅魔館でにんにく大丈夫でしょうか」
「美鈴、辛いのとって」
「咲夜さんがこんなんだし大丈夫でしょ」
そんなこんなでお昼をごちそうになって帰る時です。
レミリアに出会いました。
「あ、お邪魔してますお庭の手伝いをしてまして」
「……臭い」
「すみません、帰りますね。でも美鈴さんも食べてましたよ」
「マジかよ」
「何だったら咲夜も突然現れて率先して食べてました」
「どうなってんだよこの館ぁ!」
なんか怒鳴ってました。
怖いです。
にんにくの私はさっさと退散です。
でもごはんをごちそうしてもらえるなら、案外悪くない仕事でした。
幽香さんには少し一言言わないといけないですが。
*1 2024/10/19
*2 2024/10/11