2024/11/02
「ほわわわ」
あくびは止まりません。
今日はいつもより早く起きました。
大事な役目があるのです。
「おはようございます。朝ご飯前に失礼します」
「あ、妖夢さんだ。ノゾっち妖夢さん来た」
「マジ? 見ておかないと」
「なんですか私人気者ですよフミタさんどうですか」
「若干のイジりに見えなくもないが良かったな」
こっちのごはん班は来るだけで喜ばれます。
今日の清掃グループお疲れ様会で食べたいものを聞く係に任命されたのです。
「あたしゃ肉やな。いい肉」
「うちも肉がいいっす」
「私は甘いものがあれば」
「妖夢さんいるの?」
「あ、ナコさんおはようございます。今夜食べたいものがあればと皆さんに聞き回っているのです」
「幽々子様にはそのお気持ちだけでナコは幸せですとお伝え下さい」
「伝えておきますが私はY子さんに言われてここに来ました」
「じゃあ炊き込みごはんしましょって言っておいて下さい」
「わかりました」
お肉いっぱいに甘いもの、炊き込みごはん楽しみです!
全部素敵です。
「では私はこれで」
「えー妖夢さん行っちゃうんですか」
「今日こっちで食べましょうようちの隣来て下さい」
「……すみません、すぐ帰るよう言われたので」
「お前気持ちはわかるけどニヤニヤ顔キモいぞ」
キモいなんてひどいです。
でもいい気がしたのは確かです。
後輩に慕われるのは悪くないです。
「戻りました!」
「妖夢遅いわ」
「冷めちゃうでしょ」
「声がでかい」
「……」
あっちで食べればよかったです。
みんな幽々子様もY子さんもカセさんもひどいです。
本日のメニュー
・肉じゃが丼
・具だくさんオムレツ
・きんぴらごぼう
・昨日の夜の煮物
・大根とねぎのお味噌汁
「いややっぱりこっちですねガツガツ」
「なに?」
「いえ。Y子さん、ナコさんが炊き込みごはんやりましょと言っていました」
「はいはい。ナコさんが自分から言うの珍しいわねえ」
ということで今夜はお祭りです。
最後のお仕事と準備、頑張ります!
すべてはお疲れ様会のために!