2024/11/04
甘味処に行ったら咲夜と今泉さんが一緒におやつを食べていました。
珍しい組み合わせです。
もちろん同席しますが、その前に聞き耳を立ててみます。
「うそでしょ……」
「うちの門番の情報では本当ですわ」
「なんかそんな気はしていたけど」
「もとがそれっぽいですからね」
「もとがそれっぽかったわねえ……」
「何の話してるんです?」
「わあ! たぬき?!」
なんかたぬきになっていました。
本日のおやつ
・煉ようかん
「え、じゃあたぬきの妖怪に負けてたぬきになったのは嘘だったの?!」
「詳細を聞いてないのでわかりませんが絶対に咲夜の嘘です」
「メイドジョークですわ」
「なんだーもうーやめてよねー」
「あほほ」
「今泉さん、私のことたぬきっぽいって思ってたんですか」
「やっぱり寒くなったら芋ようかんねえ」
ごまかされました。
今泉さんに言われるとショックです。
「ちがうのよごめんね? ほらこないだたぬきの噂の話したでしょ。だからそうかなって」*1
「そういえばそんな話しましたね」
「あの話、そんな大きくなってるの?」
「……どういうこと?」
「飲みの席で話したホラ話がそこまで大きくなってるなんて怖いわねえ。まさにホラー話なんちゃって」
「わかりましたか今泉さん、咲夜の話を本気にしちゃだめです」
「すごくしかととてもよくわかった」
何回か女子会で一緒になっていたはずですが、まだ咲夜は猫かぶっていました。
ともかく今泉さんが気づけて良かったです。
「それじゃあ私はここで」
「あ、はいではまた」
「またねー」
「じゃあ明日ビーフカレー食べに来てね」
「何がじゃあなんです? 食べますけど」
「玉ねぎ入ってる?!」
「いいえ、ビーフカレーはビーフの浮いたカレーですので」
「行く!」
ということで明日はビーフカレーを食べに紅魔館に行くことになりました。
なんか急です。
急ですが、嬉しい急です。
それにしても、たぬきか……
たぬき……
*1 2024/10/10