2024/12/11
「妖夢ちゃん、おるかー」
「え、えー……おりますけど」
部屋でくつろいでいたらフミタさんが外から声をかけてきました。
いつものノックせずに入り込んで来るのに。
「どうしました、風邪ですか?」
「誰が頭の病気だっての」
「言ってません」
「いやーちょっとカンパしてくんね?」
「カンパ? ってなんです?」
「ちょっとお金恵んでくれない?」
「え、どうしたんです急に。おボーナス出ましたよね」*1
「出た出た。そんではずれ会の酒を豪勢にしようとしたんだけどさ」
「みなまで言わないで下さい。出します」
「マジー? サンキュー。カセさんからも貰ってるから」
「……もしかして今から?」
「買付いってくる」
「かいつけ!」
なんかフミタさんが格好いい言葉を使っていました!
今夜は何かが起きそうです。
本日のはずれ会
・硝子の良いお酒
・残りの肉じゃが
・だし巻きたまご
・山芋を焼いたやつ
「お燗専用酒だ!」
「お燗専用酒!」
フミタさんが良いものを買ってきてくれました。
カンパしたかいがあります。
「カセさん、どうよ」
「……うん、うん」
「フミタさんこれはどうでしょう」
「言わなくてもわかる。見てみろカセさんのこの顔を」
「……私にも下さい!」
お燗のお酒は美味しかったです。
なんだか、とても年末な感じがします。
おボーナスでみんな浮かれていますし。
「美味しいですねえ……」
「ほら妖夢ちゃん」
「カセさんのだし巻きはいつも最高です」
「つまみは全部カセさんだからな」
「いつもありがとうございます」
「んにゃ」
気にせず飲みな、だそうです。
おボーナスは人を優しくします。
カセさんはいつも優しいですけど。
お燗は普通のお酒より残らない気がします。
お水を飲んだらなんだか、酔いが冷めてきました。
健康的で、良いはずれ会でした。
硝子の良いお酒、まだ残ってたので次も楽しみです。
おやすみなさい。
*1 2024/12/10