2025/03/23
「あ、今泉さん」
「助かったわ早く来て早く早く」
今日は風が強かったので色々飛ばされて里の外まで服や布が飛んでしまったようで,
里の人が困っていたのです。
「あの木の上のやつ取れるでしょ?」
「余裕です。取ってきますね」
木の枝に色々ひっかかっていたので下の今泉さんと協力して全部取ってあげました。
「ええそうなの私とこの子が! そんな悪いわよう!」
そして今泉さんはお礼のために頑張っていたそうです。
本日のおやつ
・コロッケ
・メンチカツ
「これお肉屋さんの」
「やっぱり協力って大事よね。人と妖怪といえど」
「あんなの今泉さんでも余裕では?」
「だってバレちゃうじゃない」
さっきお肉屋さんが「妖怪なのにおとなしくて親切ねえ」と言ってたのは言わないことにします。
「メンチカツの玉ねぎ大丈夫なんです?」
「これくらいは。ねえねえ、これかぼちゃよ」
「こっちおいもでした」
「いいわねえ!」
「すっかり里の女の子ですね」
「でも夜になったら人間を驚かすわよ。妖怪だもの」
「あはい」
そこはちゃんとしているようです。
今泉さんとか鈴仙とか、馴染むにはそういうのが大事なのかもしれません。
まあ、私は半分人間なのでそういうことは考えませんが。