2025/04/13
「ぐるぐる……」
「時に妖夢」
「え、あ、はい」
朝ごはんのことです。
今日はねばねば丼だったのでしっかりぐるぐる納豆をかき混ぜている時に幽々子様真面目モードでした。
「……納豆は置いたほうがよろしいでしょうか」
「そのままで。ねばねばが舞うから」
「はい。……ぐるぐる」
ぐるぐるしながら幽々子様の話を聞きます。
「例年はぐじゅぐじゅしていたのに今年はだいぶん平気そうね」
「あ、はい永遠亭の薬が効いているようで」
「お礼に行きなさないな。それが礼儀というもの」
「なるほどたしかに。ざざざ」
「これ妖夢、主人のお話の途中に納豆をごはんにかけるんじゃないの」
「混ぜるのは許されているのにです?」
難しいです。
礼儀というのは時と場合と納豆のねばねばによってしまうんですから。
本日のおやつ
・黒糖かりんとう
・ほうじ茶かりんとう
「ということで今年はだいぶん助かっています。ぽりぽり」
「自分が持ってきたおやつ食べ過ぎじゃない?」
「いえ、まだこんなにあります」
「あ、助かる」
たまたま鈴仙も居て助かりました。
お医者様やお姫様はお忙しいですしむつかしいですから。
「人間半分なのに効くのねえ」
「お医者様の腕がいいのでしょう」
「それはもちろん」
「忙しくなければ帰り際ご挨拶したいんですが」
「いまてんやわんやだから私が伝えておくわ」
「残念ですが……お願いします」
「んじゃ私が代わりに聞くわ」
「わ、びっくりした」
偉い人って急に現れるのが得意なのでしょうか。
幽々子様しかり紫様しかりお姫様しかり。
ともかくしっかりお礼が出来てよかったです。
永遠亭のおかげで春を堪能出来ているんですから。
今日はゆっくり飛んで帰りました。
春は良いです。のん気になれるので。