2025/05/24
「作りました」
「作りましたか……」
今日は私がお昼を作りました。
その報告を幽々子様にした時の反応です。
「なんでかしこまっているんですか」
「何をお作りに?」
「あの、やりづらいので普通に喋ってください」
「それでは参りましょうか」
なんかよそよそしい幽々子様といっしょに居間に向かいました。
今日はそういう日なのでしょうか。
本日のメニュー
・デミグラスソースのハンバーグ
・コンソメスープ
・焼きじゃがいも
・焼きブロッコリー
・焼きにんじん
「いただきます」
「いただきます。幽々子様、ハンバーグをまず食べてはいかがでしょう」
「食事は自由じゃなきゃ駄目なのよ、妖夢」
「なんでそんなにいつになく優しく諭してくる感じなんですか」
「幽々子様、妖夢ちゃん成形しただけですから」
「美味しそうぱくー」
なんかひどいです。
「美味しいわよ、妖夢。形がどんなのであれ」
「それは良かったです。私が作ったハンバーグ美味しいみたいですよカセさん」
「形作っただけなのによくそこまで自慢げになれるね」
なんかカセさんも酷かったです。
「でも妖夢ちゃんも成長したわよ」
「Y子さん……!」
「『これ自分のなので大きくしていいですか』とか言わなくなったし」
なんかみんなひどいです。
頑張ったのに。
「これ妖夢、ふくれるんじゃないの」
「ふくれていません。すねているだけです」
「はいこれ」
「わあおまんじゅう!」
幽々子様のふところおまんじゅうもらったので良しです。
また作りましょう。
形はもう完璧です。