2025/11/23
「ぐふ、ぐふふう……」
「おらぁ! おやつ持ってきたで」
「……」
「マンガ読んでめっちゃニヤニヤしてるで見ろノゾっち」
「よ、妖夢さんも色々あるんですよ」
「……流石にビンタはあれなので」
フミタさんの背中をだあん!としました。
めちゃくちゃ咳き込んでましたが自業自得です。
本日のおやつ
・マスカット
「あらオシャレな。もらいものですか」
「さっき幽々子様が秋の神様と会ったらしく」
「あ、Y子さんと外出してましたね」
「ですです」
「こほん。ところでノゾっちさんこのマンガ読んでましたよね。借りてきたのであとでお貸しします」
「あ、これ続きあるんすか見ます見ます」
「ぐぅ~いてえ……おい、うちの心配しろよ」
結構力を入れたので多分本気で痛がっていました。
自業自得です。
「フミタさんは自業自得だと思います」
「見てくださいフミタさんがノゾっちさんがこんなにまっすぐこう言ってます」
「ノックしないのはもう様式美やろ。今回たまたまタイミング悪かっただけで」
「そんなことないですノックしてください。乙女の部屋ですよ」
「……」
「……」
「ノゾっちさん、笑いたい時は笑ってください。フミタさんが笑ったらもっかい背中やります」
「……ぐひ」
「笑いを我慢するのもなんかあれなのでやっときますだあん!」
「いてえ!」
なんか私の乙女感と後輩の乙女感は合いません。
「マスカット甘いですね甘い甘い」
「フミタさんのぶんまで食べちゃいましょう妖夢さん」
「ですね」
「……ひどい」
自業自得です。
フミタさんが自業自得の日でした。
背中だあん!で済ませて優しいくらいです、私は。
ノックすればこんなことにならないのに。

