2025/12/02
本日のメニュー
・麻婆茄子丼
・玉ねぎ中華スープ
・はっぱ辛炒め
「これは幽々子様……」
「うむ同ジャンル」
「出ましたね同ジャンル! 食欲がみなぎります」*1
「幽々子様、今日妖夢ちゃん借りますね」
「持っていって。でも……もう大丈夫ね」
持ってかれます。
傷の調子は良くなったので、ツシノゾのお二人が引くことはないでしょう。
「がらー、すみません。フミタさん居ますか」
「おっ妖夢さ……」
「……」
「大丈夫ですよ触ってください。肩とかオススメです」
後輩二人は私が仕事場に行くと触ってきます。
が、今日はちょっと傷があったので遠慮していました。
遠慮される先輩にはなりたくないです。
「妖夢さん無理しないでくださいね」
「はい」
「カセさんが引いたって言ってたの聞いて……マジで二人で心配してたんで」
「お騒がせしました」
「おい後輩はべらせて何してんだおまえは」
「フミタさん今お二人に心配されているのであっちいっててください」
「とんだ言い草すぎるだろおまえ」
ですが今回その心配はありませんでした。
フミタさんお手伝いの前に我々三人向けの発表がありました。
「前に改革するって言ったの覚えてるか妖夢ちゃん」
「忘れました」
「うむ、正直でよろしい。ふたりとも見習うんやぞ」
「忘れたのにはっきりしてるの凄い自信だな妖夢さん」
「ノゾっちもあれくらいはっきりしないと」
「なんかちょっと傷ついてます私」
「花見の招待券の件、仕組みが悪いってわかったやつ覚えてないか?」*2
思い出しました。
幽々子様に謝られたのでしっかり覚えています。*3
「永遠亭へのお花見の招待券を私が忘れましたが、実は仕組みの方も悪かったっていうあれですね」
「そうそう。んで、妖夢ちゃんとツシノゾの二人で管理してもらおうと思って」
「ほう!」
「新しいお仕事だよノゾっち!」
「やったやった」
「今までは妖夢ちゃんが管理、配布までしてたけどそれを三人体制にする」
「なるほど」
これで私が忘れても二人がいるから安心ってことらしいです。
助かります。
「妖夢ちゃん管理と配布どっちが楽?」
「私は体を動かすほうがいいので配布ですかね」
「二人は?」
「ちょっと外の人の所に行くの緊張するので管理の方が」
「うちも同意っす」
「んじゃそれで……いや、逆にすっか。ツシノゾが配布で妖夢ちゃんが管理な」
「え、嫌がらせですかフミタさん」
「やめろおまえ後輩の前で」
でも後輩二人が一番驚いていました。
「ツシノゾの二人もそろそろ対外的なこともした方がええやろ。もう一人前扱いなんやし」
「はい……」
「んで妖夢ちゃんの性格的に後輩二人がダメだったらなんとかしなきゃって心持ちの方がしっかり動けるんじゃね?」
「……確かにそうかもしれないです」
「妖夢ちゃんって上に誰かいると何も考えずに言うことを聞く犬になるからな」
「後輩の前でめちゃくちゃ言いますね?」
「まあそれが求められてるんだからしょうがない。幽々子様の直下なんだから」
「確かにそうですけど」
「うし決定、異論ある人ー」
「外の人緊張しますフミタさん……」
「……うちらで大丈夫っすかね?」
「二人でやっていいし、困ったら妖夢ちゃんと行きな。そこは三人に任せるぜ」
「まあそれなら……」
「妖夢ちゃんも無いとは思うが頼まれたら三人で。そんでそろそろ自分が動くんじゃなくて下を動かすことを覚えな」
「わかりました。……これですよふたりとも。たまに仕事できる感じ出すんですよフミタさん」
「ですよね……これがあるから嫌いになれないんです。普段はアレですけど」
「まじで普段の言動がアレなだけで仕事はできるんですよね……」
「一個けなさないと褒められないんかうちの後輩どもは」
ともかく、お花見の招待券は三人体制になりました。
楽になったのか、大変になったのかわかりませんが頑張ります。
作業はまだまだ先になりそうですが。
*1 2025/09/11
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*3 2025/03/22

