2025/12/07
本格冬支度があるので今日は清掃のお手伝いをしました。
白玉楼の冬は毎年寒くて忙しいです。
「お手伝いに来ましたー」
「あ、妖夢さん来た来た」
「今日もお肌キレイっすね」
「髪もさらさらです」
「そんなそんな」
ただ部屋に入っただけなのに後輩たちが触りに来てくれる、こんな幸せなことはないです。
「ほれ二人共妖夢ちゃんで遊んでないでカセさん呼んでるぞ」
「あ、すみません」
「妖夢さんまたー」
……幸せなことはないです。
本日のおやつ
・あんバターパンケーキ
「フミタさんナコさん聞きたいんですけど」
「なんや人生相談か」
「幽々子様相談サービスデーじゃなくていいんです?」*1
「お二人がいいんです……」
今日のおやつは清掃側で食べました。
「まずナコさんパンケーキ最高です」
「いえいえ」
「あんことバターなんてもうぜいたくの極みなので」
「いちいち大げさやな妖夢ちゃん。うまいのは確かだが」
「それであの……私はツシノゾの二人に遊ばれてるんでしょうか」
「……なんかやばい表現すぎない?」
「妖夢ちゃん、詳しく」
「なんかこう、清掃のお手伝いにくると毎回触られるんです。髪とかお腹とか。これって遊ばれてるんでしょうか」
「遊ばれてるというか……まあ尊敬のそれではないような気がするが……ナコさんどうよ」
「フミタさんって言葉を選ぶことができるんですね」
「辛辣すぎん?」
そういえば最近身を潜めて居ましたが、ナコさんはもともと結構毒舌です。
「遊んでいるというか……こう、親近感のある先輩なのでそうするんじゃないんでしょうか」
「ナコさんも言葉選んでるやろ」
「そりゃ妖夢ちゃんですので。直接的な表現をそのまま受け止めてしまうでしょう?」
「まあ確かに単細胞だからな」
「そうそう愚直ですから」
「そういうの私の居ない所でやるやつでは?」
二人共正直が過ぎますし、口が悪すぎます。
「でも馬鹿にしている節はまったくないと思います。本当に好きというか……フミタさん、こういう言葉ありますよね」
「んー?」
「私が幽々子様に対するそれというか、もっと別の言い方で」
「純愛?」
「いえ」
「恋慕?」
「ううん……違います」
「粘っこい愛」
「もっと軽いやつです」
「なんだ? わからん」
「若い言葉です」
「あー……推し?」
「そうですそれです。推しですよ妖夢ちゃん」
「推し……? 押すんですか」
「いえ、応援する感じの意味の推しです。推奨の字を書く方の」
「んあー……わかったようなわからないような」
「でも確かにニュアンスは推しに近いなあの二人。見た目どおり感性若いからあいつら」
「私、推されているのですか」
「推しには触れるなら触っておきたいものです」
「そういうものですか」
「推しかー。確かにしっくりくるな。やるじゃんナコさん」
「えへん」
なんか相談したら解決しました。
お二人共、というか今回はナコさんがすごかったです。
さすがです。
ですが……粘っこい愛あったんですね。
幽々子様に対して、粘っこい愛だったのですか……
粘っこい……
*1 2025/12/06

