2019/06/03
六年目105
「おまた……のふ」
「お股?」
「お股って言ってましたね」
朝、食卓でY子さん、カセさん、私で幽々子様を待っていたときのことです。
幽々子様がお股といってその後吹いていました。
まあ「おまたせ」の言いかけなのは知っていますが。
「カセさん、可愛らしいわね」
「そうでしょう幽々子様」
「どしたの?」
「妖夢ちゃんにもらったんです」
「そうなの……むふ」
笑っています。
笑われてるのは私ではないですが失礼です。
せっかくカセさんが可愛くなったのに。*1
本日のメニュー
・目玉焼きバーガー
・トマトサラダ
「わあ。朝からお肉ですね」
「カセさんが可愛いからお肉にしたの」
「意味わかんない」
カセさんが微妙な顔をしてハンバーガーをかじっていました。
Y子さんと幽々子様は嬉しそうです。
「にしても似合ってるわね猫。ねえY子さん」
「ええ、カセさんに似合う」
「……本当にそう思ってる?」
「もちろんよう、ねえ」
「もちろんー」
「……そう」
珍しいいじられるカセさんです。
でもやめないのはカセさんが可愛いもの好きだと知っているからです。
そう、プレゼントはこうじゃないといけません。
昨日のこともありますし、ツシマさんにはそう伝えましょう。
プレゼントは相手のことを思ってです。
*1 2019/06/02 六年目104