2020/08/05
「これはお叱り案件ねえ」
「ひっ……」
いつもの朝ごはんの時間に料理は並べられませんでした。
Y子さんはおだいどこで倒れていたようです。
ナコさんはそれを介抱しています。
「幽々子様、私が作りますので少々お待ちを」
「はいはーい」
カセさんは廊下で倒れていました。
フミタさんは見ていません。
昨日の居酒屋のせいです。*1
本日のメニュー
・オムライス
・茹でブロッコリー
・茹でほうれん草
「あら案外美味しい」
「やりました! いやーオムライスって意外に時間かかるんですね」
「そうねえ」
幽々子様は穏やかな口調ですが、怒ってそうでした。
なんかこう、圧というかゴゴゴゴゴと聞こえるような気がします。
「あの幽々子様、次は汁物もつけますので」
「……ふふ、妖夢そんな気を使わなくていいのに」
「いやでも怒ってるじゃないですか」
「怒ってるけどねえ、なんか皆があそこまでゆっくり楽しめるのってあんまりなかったなあと思って」
「そですか」
「良くなったわねえ。私も楽しいから良いのよ」
「幽々子様優しいです」
なんだかんだ、幽々子様は私達の事を考えてくださっています。
「まあそれとこれとは別だけど」
「ひっ……」
やっぱり怖かったです。
私は朝ごはんの後、急いで修行に出たのでみなさんがどう怒られたは知りません。
知りたくも有りません。
夕飯の時の皆さんはだいぶんしょんぼりしていました。
多分今日は秘密の飲み会も無いのでこのまま寝ます。
おやすみなさい。
*1 2020/08/04