2022/06/06
本日の秘密のお酒
・焼酎の水割り
・ふかしさつまいも
・川魚焼いたの
「そういえば今日、ろくがつろくにちですね。ろくろく」
「ろくろくで思い出したんだけどさあ」
「よくそんなので思い出せますねフミタさん」
「ろくろ首っているじゃん？」
「今日はお開きですかね」
「まだ一杯目だよ妖夢ちゃん」
油断しました。
なぜか袖をつかむカセさんの力がいつもより強い気がします。
「離してください！ 怖い話する気でしょう！」
「そうだが」
「そうでしかない！」
「こんなところにはいられません！ 私は部屋に戻らせてもらいます！」
「あ、しぬわこいつ」
「もう半分もしんじゃうか妖夢ちゃん」
無意識に推理小説みたいなこと言わされました。
私のせいではありません。
「これは里のおっちゃんから聞いた話なんだけど」
「わあわあわあわあ」
「妖夢ちゃんうるさい」
「うるさくないです！」
「いやちょううるさいぜ妖夢ちゃん」
「うるさくないですよ！ ならフミタさん黙ってください！」
「妖夢ちゃん、あんまりうるさいとおばけより怖いの来るよ」
「……」
Ｙ子さんを起こすと本当に怖いです。
それはもっとまずいです。
「なんかおいしい食べ物を食べる怖い話とかしてくれません？」
「なんだその話」
「まんじゅう怖いかな」
「あ、落語良いですね。フミタさん落語話してください」
「できるわけねえだろ。ったく……。えーまいどばかばかしい話をひとつ」
「本格的だ」
「なんかこっちも面白そうだな」
ということでセーフでした。
フミタさんの落語はまあまあ面白かったです。
でも怖い話じゃなかったので最高です。
フミタさん、まあまあ面白い最高の落語をありがとうございました。
今度怖い話してきたら斬ります。
