2025/02/20
「ばしゃしゃ……、ぬ、布……」
「はい布」
「ああありがとうございますカセさ……あれイマナさんだ」
「や」
ほかほかのイマナさんが居ました。
朝からお風呂とは羨ましいです。
「あれイマナさんいる」
「カセさんすみません、布はイマナさんに渡してもらいました」
「別にそこにプライドは無いから。仕事上がり？」
「そそそ。はいじゃあ二人にお裾分け」
「わあ」
「ラッキー」
イマナさんは部屋に戻っていきました。
きっとこれからお休みでしょう。
見事に真逆な幽霊みたいな人です。
本日のメニュー
・根菜の炊き込みごはん
・もりもりねぎ納豆
・目玉焼き
・豚汁
「今日は朝から贅沢ですねえ。おかわりをしちゃいます」
「これ妖夢、そのスカートのふくらみを説明しなさい」
「あっ」
バレました。
イマナさんから瓶のレモンソーダをいただいたのです。
「これは気分の良さそうなイマナさんからいただきました」
「イマナさん、居たの」
「幽々子様、従者のことくらい把握して下さい」
「多分年始以来会ってないから……」
「そうなんですか……」
「……幽々子様飲みます？」
「あらカセさんも持ってる」
「私のは」
「本当は妖夢ちゃんが出さなきゃ私も出さないつもりだったんですけど」
「うちの従者は正直者ねえ」
「ねえ私のは」
Ｙ子さんがずっとほしそうにしていました。
なのでここはじゃんけんになりました。
「まあ私はいらないから、三人でじゃんけんなさい」
「勝とうっと」
「やめてくださいＹ子さん、Ｙ子さんはそう言って勝つ時がままあります」
「だから言ってんのよ」
本当に予想通り、Ｙ子さんとカセさんが勝ちました。
私はこういう時本当に負けます。
でもカセさんから一口もらったので良いです。
Ｙ子さんは一人で飲みきっていました。
Ｙ子さんはそういう人です。
勝負ごとには厳しい、お祖父様みたいな人です。
でもお祖父様と違って嫌悪感が無いのはなんでなんでしょう。
謎です。
