2024/12/13
「おはようございます」
「おはよ」
「おはよー」
「……よよよ」
「……」
幽々子様が朝から泣いていました。
本日のメニュー
・かき揚げそば
・おいなりさん
・野沢菜のあえもの
「ちゅるるん……よよ」
「あのカセさん、幽々子様は一体」
「私ちょっと早く居間来たでしょ」
「ですね、今日は洗面所にいなかったですし、早く行ったのかなと思ってました」
「昨日、従者忘年会の話が出たしＹ子さんと少し話しておこうと思って」
「あー、ですね」*1
「そこからは察して」
「察しました」
居間に幽々子様とＹ子さんとカセさん。
二人は幽々子様が不在の時の忘年会のお話。
つまりそういうことです。
「幽々子様、ひょっとして淋しいのですか」
「どストレートでいくな」
「こういう時の妖夢ちゃん助かるわね」
「よよよ、ちゅるん、妖夢」
「はい、妖夢です」
「主人とはこうも儚きものなのかしら」
「いえ、皆さん幽々子様の事が好きなんですが、好きすぎるあまりに反動が大きいという話です」
「……ほんとう？」
「この間恋愛小説を読みました。恋というのは体力が必要なものなんですよ」
「……んふふ」
なんか笑われました。
なんだったらＹ子さんとかカセさんも笑っています。
「さて、Ｙ子さん今日もおそばが美味しいわ。おいなりさんもじゅわっと甘くて最高」
「恐れ入ります」
「あ、戻った」
「カセさん、大掃除の準備はどうなの？」
「今年は人数も少ないですし、少し詰めてもう出来る状態には」
「あら優秀。妖夢、お庭の調子はどうなの」
「幽々子様がいってたドラゴン型の剪定が昨日終わりました」
「みんな優秀ねえ、しっかり忘年するように」
「はい！」
機嫌がすっかり戻って良かったです。
あとでカセさんからグッジョブと言われました。
私はグッジョブです。
この調子で従者忘年会の出し物も考えましょう。
去年が成功したことですし、今年も頑張らないと。*2
楽しみです。
*1 2024/12/12
*2 2023/11/11
*3 2023/12/11
*4 2023/12/25
