2020/12/28
「Y子さん!」
「なにびっくりした」
「びっくりさせてすみません。でも今日はお昼は私が作ります。洗い物もしますし夕ごはんの仕込みも手伝います!」
「……何急に? お小遣い?」
「そんなんじゃないです」
Y子さんにはここ数日お世話になりっぱなしでした。
クリスマスプレゼントのためにお菓子をもたせてくれたり。*1*2
従者飲み会でいっぱい料理を作ったり。*3
今日はY子さんに休んでもらいます。
「でも妖夢ちゃんに任せるのはなあ」
「ツシマさんも居ます」
「居ますー」
「あ、ならいいか」
「なんかショックなんですけど」
最近料理が上手くなっているツシマさんと一緒にお昼を作りました!
本日のメニュー
・オムライス
・トマトサラダ
「サラダのドレッシングは私が作りました」
「ということはツシマさんがオムライス作ったのね」
「後輩に一番目立つところを譲る頼りになる先輩とは私のことです」
「ものはいいようね」
そういえばY子さんには「まずはチキンライス」と言われていました。*4
私にオムライスは少し早いです。
「うん、美味しい美味しい」
「美味しいでしょうY子さん」
「なんであんたが偉そうなのよ」
「ツシマさん、褒められてますよ」
「ありがとうございますY子さん」
「いやでも驚いた。ナコさんに教わったの?」
「はい、ナコさん丁寧に教えてくれるので」
「いいですね。Y子さんは感覚派なので」
「なにか?」
「いえ」
ちょっと怖い気配を感じました。
今度しっかり教わりましょう。
ツシマさんのオムライスは美味しかったですが、少しだけ悔しいです。
私もうまくなりたいです。
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